フロアクラフト(リッチダンサーの10) 第5戦


キャロットクラブ出資愛馬第18号は、西園正都厩舎狙いの馬。

超一流の厩舎に対し、血統やラインナップの見劣る預託馬で同等の勝ち数を上げる技術はまさに本物。また、マージービートのように数を使ってくれることも嬉しい。

父はフジキセキでイマイチだが、母はデビュー前には評判の高かったホーカーテンペストを輩出。そのホーカーテンペストは2歳で未勝利クラスを脱出し3勝目も挙げた。このフロアクラフトも相当なポテンシャルを秘めていると感じる。

金額も手ごろだし、2、3勝してくれれば大成功。


前走の4戦目はなぜか得意の牡馬との一般戦に出走し、POGの超人気馬アドマイヤキンカクなどを負かして優勝!!

京都芝1800mでの勝ち上がりは素晴らしい。当然クラシックへと欲が出る。

西園正都先生もついに”桜花賞”という言葉を公言。


前走後在厩で調整される。

2月3日 東京9R 春菜賞 3歳500万下 牝馬限定戦 にななんとウチパクこと内田博幸騎手で出走!!

6着/4番人気。

予想通りのスロー(実際は超スロー)な流れで、前に居るフロアクラフトには抜群の展開だったが切れ負け。残念ながら現状オープンなどで活躍できるほどの馬ではないことが証明された。

しかし、逆に500万条件とは言えメンバーは揃っていたし、少なくとも500万クラスは勝てる能力は確認できた。2勝目に苦しむ我が軍団としては2勝目の見通しが立ったことは嬉しい。

一応、評判馬のオツウや1度破れたベアトリッツには先着。


レース回顧と時計の分析、レース後の内田博幸騎手と西園正都調教師のコメントを掲載。

(2013年2月4日完結)

2013年1月24日立ち上げ

●前走後放牧も検討されていましたが、在厩のまま続戦 次走は2月3日 東京9R に内田博幸騎手で

 前走後、”競馬の最中に砂が目に入ってしまったようで、右目がショボショボしている状態”(1月16日 クラブ公式HP)ということで放牧も検討された我らが愛馬フロアクラフトですが、本日(1月24日)更新されましたクラブ公式HPの近況報告は次の通りです。

「先週お伝えした右目の状態は動かし出してからも問題なく、すぐに乗り出すことができました。ちょうどレースのあとだったこともあって、楽をさせるにはいい期間でしたし、馬体的にも影響はありません。体も回復していい雰囲気なのでこのまま使っていこうと思っています。来週、京都と東京に牝馬限定戦があるので、そのいずれかと考えましたが、エルフィンSはメンバーも揃うでしょうし、桜花賞を目標にする以上はスピード競馬に対応することも必要と考えて、東京の春菜賞に向かうことにしました。距離短縮とはいっても直線が長いコースですし、マイルをこなしているこの馬なら守備範囲でしょう。鞍上も内田騎手を確保できましたので、いい状態でレースに臨めるように調整していきます」(西園師)2月3日の東京競馬(春菜賞・牝馬限定・芝1400m)に内田騎手で出走を予定しています。

 ということで、目の状態は問題なく、かつデイリー馬三郎ではすでに発表されていた2月3日 春菜賞への出走も公式に発表になりました。そしてななんと、驚いたのがウチパクこと内田博幸騎手の確保!!内田博幸騎手と言えば、今の日本競馬界では岩田康誠騎手と並ぶトップジョッキー。地元関東で彼の騎乗ということになれば、これほど心強いものはありません。逆に他馬に騎乗していたら、本当に嫌な存在です。エスポワールシチーが初めてGTに参戦したときの内田博幸騎手騎乗の勝ったサクセスブロッケンの素晴らしい騎乗ぶりは敵ながらあっぱれでした。

 今年は先週の愛馬エスペランサシチーの岩田康誠騎手といい、フロアクラフトの前走の川田将雅騎手といい、我が軍団にトップジョッキーが次々と乗ってくれてメチャメチャ流れがいいですねぇ。

 フロアクラフトはここを勝てば桜花賞出走が見えて来ます。勝ちたいですね。内田博幸騎手の剛腕ならグングン伸びてくれそうな気がしますが。ただ、逆に牝馬限定戦は2戦目で大敗しましたが・・・。フロアクラフトはディープ産の男の子のいるレースでしか本気で走らないですからねぇ。目標はダービーか(笑)。

これ以降は2013年1月27日に作成

●気になる特別登録表(2月3日 東京9R 春菜賞 及び 2月2日 京都10R エルフィンステークス)

特別登録表 2月3日 東京9R 春菜賞 3歳500万下 芝1400m 牝馬限定戦

第1回登録完了馬 全26頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アカノジュウロク 田辺裕信 54.0 11/18 500万 京都芝1200 14
アルマシャウラ 三浦皇成 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 15 13 13
ヴァレンティーネ 吉田隼人 54.0  1/20 未勝利 中京ダ1200 14
ウインプリメーラ 54.0  1/12 フェGV 中山芝1600
エターナルムーン 木幡初広 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 11 10
エバーグレーズ 武士沢友治 54.0 10/21 未勝利 東京芝1400
エメラルハヤブサ 津村明秀 54.0 12/15 未勝利 阪神芝1200
オツウ ビュイック 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400
ジーニマジック ブノワ 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 15
ダイワストリーム 北村宏司 54.0  1/06 未勝利 中山芝1600
チェリーペトルズ 蛯名正義 54.0 11/11 未勝利 福島芝1200 10
ティンホイッスル 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 11 12 10
ディープサウス 54.0  1/12 白梅5下 京都芝1600
ナンシーシャイン マクドノ 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600
ナンヨーユナ 54.0  1/12 新馬 京都芝1600
ネロディアマンテ 石橋脩 54.0 11/03 アル重賞 東京芝1600
ハニームーナー 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 16 11 12
プリンセスカママル 柴田善臣 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600
フロアクラフト 内田博幸 54.0  1/12 未勝利 京都芝1800 13
ベアトリッツ 岩田康誠 54.0 11/18 未勝利 京都芝1600
マイネヴァイザー 54.0  1/19 なず5下 中京芝1400 17 16 15 17
マカゼコイカゼ 横山典弘 54.0 12/15 未勝利 中山芝1200
リアリティー 54.0  1/21 500万 中山芝1200 10 16 18
リメンバーメジロ 松岡正海 54.0  1/12 フェGV 中山芝1600 15 14
ローガンサファイア 54.0 11/10 ファGV 京都芝1400
ワンツーステップ 田中勝春 54.0 12/08 黒松5下 中山芝1200 16



特別登録表 2月2日 京都10R エルフィンS 3歳オープン 芝1600m 牝馬限定戦

第1回登録完了馬 全19頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アカノジュウロク 54.0 11/18 500万 京都芝1200 14
ウインプリメーラ 浜中俊 54.0  1/12 フェGV 中山芝1600
ウリウリ 浜中俊 54.0 11/25 白菊5下 京都芝1600
エメラルハヤブサ 54.0 12/15 未勝利 阪神芝1200
オツウ 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400
グッドレインボー 福永祐一 54.0 12/01 未勝利 阪神芝1600
スイートメドゥーサ 武豊 54.0 10/13 りん5下 京都芝1400
ストークアンドレイ 藤田伸二 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400 10 15 10
セトノフラッパー 川田将雅 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400 14
タンスチョキン 国分恭介 54.0  1/20 500万 京都ダ1400
ディパッション 池添謙一 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400 16 12
ディープサウス 四位洋文 54.0  1/12 白梅5下 京都芝1600
トーセンソレイユ ビュイック 54.0  1/13 新馬 京都芝1800
ナンヨーユナ 幸英明 54.0  1/12 新馬 京都芝1600
ハイマウンテン 国分優作 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400
フロアクラフト 川田将雅 54.0  1/12 未勝利 京都芝1800 13
ベアトリッツ 54.0 11/18 未勝利 京都芝1600
ポイントキセキ 54.0  1/20 未勝利 中京ダ1800
ローガンサファイア 北村友一 54.0 11/10 ファGV 京都芝1400

表中の赤字馬名は春菜賞と重複して登録している馬。

 内田博幸騎手確保の春菜賞はフルゲート16頭のところに特別登録数が26頭。念のためエルフィンSにも登録され、こちらはフルゲート16頭のところに19頭が特別登録されています。この2つのレースに重複して登録している馬がフロアクラフトを含め9頭居ますから、レースを選ばなければ出走は95パーセント程度の確率ですね。競馬ブックによりますと、エルフィンSでも川田将雅騎手を一応押さえてあるようですし、もしかするとこちらになるかも知れません。

 ただ、メンバーは揃いましたねぇ。こんなことを言っては怒られますが、今日(27日)のテンシンランマンの出走していた東京の芝1800mの方が頭数も少なく、メンバーも軽く随分と美味しいレースのような気がします。

 エルフィンSはオープンなので重賞3着馬やオープン特別2番人気3着馬などやはり豪華な面々です。一方の春菜賞も500万特別で好走している馬が多く、小銭を稼ぐ目的ならきさらぎ賞が最もいいですね。

 こりゃ、どちらに転んでも勝つところまでは行かないようなメンバーですね。まあ、フロアクラフトはそんなに強烈なパフォーマンスで勝ち上がったわけではありませんし、登録段階の印は非常に薄く、穴党御用達と言った感じですし、掲示板に載れば万歳でいいんでしょうね。

 このメンバーを蹴散らすようなら、本気でクラシックを意識しますが、自信はありません。メンバーの発表された今としては、取りあえず500万クラスで通用する程度の能力は確認したいですから、目標掲示板でいい走りを見せて欲しいですね。

これ以降は2013年1月30日に作成

●追い切り情報(1月30日作成)

前走前 1月9日 栗東坂路 良馬場 強めに追う
1回
助手
4F 54.5
3F 39.8
2F 25.5
1F 12.6



1月30日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.1
3F 39.4
2F 25.4
1F 12.7

 1月30日、一杯に追い切られました。全体の時計もなかなか良く終いもしっかりと伸びています。関東遠征ということを考えてもこれ以上ない調整と思います。
 以降は本日(1月30日)に更新されましたクラブ公式HPフロアクラフトの近況報告です。
「今朝は前半ゆっくり入って終い重点の追い切りを行うように指示していました。そのとおり、ラストの伸びは良かったですし、前半もリラックスして走れていていい内容だったと思います。輸送については今後のことを考えてもいずれ克服してもらわなくてはいけない課題ですから、ここからレースまではしっかりカイバを食べさせて、イライラさせないように気を付けていきます。前走から2ハロンの距離短縮になりますが、東京コースの1400mは、マイルと同じぐらいの中身がある条件。そのあたりは心配していません」(西園師)

 ということで、予定通りの追い切りだったようです。西園正都先生のおっしゃるように東京の芝1400mはスタミナも必要です。1800mで結果を残しているフロアクラフトには非常に有利に働くと思います。有名なところでは東京のマイルを走れる馬は2000mでも勝負になりますもんね。アグネスデジタルやヤマニンゼファーがそうでした。直線の長い東京は非常に距離以上にタフなコースが多いです。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。使い詰めですからこれで十分でしょう。動きもいいですね。

●気になる出馬想定表(2月3日 東京9R 春菜賞 及び 2月2日 京都10R エルフィンステークス)

出馬想定表 2月3日 東京9R 春菜賞 3歳500万下 芝1400m 牝馬限定戦 
全21頭 フルゲート16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アカノジュウロク 田辺裕信 54.0 11/18 500万 京都芝1200 14
アルマシャウラ 三浦皇成 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 15 13 13
ヴァレンティーネ 吉田隼人 54.0  1/20 未勝利 中京ダ1200 14
エターナルムーン 木幡初広 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 11 10
エバーグレーズ 武士沢友治 54.0 10/21 未勝利 東京芝1400
エメラルハヤブサ 津村明秀 54.0 12/15 未勝利 阪神芝1200
オツウ ビュイック 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400
ジーニマジック ブノワ 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 15
ダイワストリーム 柴田大知 54.0  1/06 未勝利 中山芝1600
チェリーペトルズ 蛯名正義 54.0 11/11 未勝利 福島芝1200 10
ティンホイッスル 嘉藤貴行 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 11 12 10
ナンシーシャイン マクドノ 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600
ネロディアマンテ 石橋脩 54.0 11/03 アル重賞 東京芝1600
ハニームーナー 田辺裕信 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 16 11 12
プリンセスカママル 柴田善臣 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600
フロアクラフト 内田博幸 54.0  1/12 未勝利 京都芝1800 13
ベアトリッツ 岩田康誠 54.0 11/18 未勝利 京都芝1600
マカゼコイカゼ 横山典弘 54.0 12/15 未勝利 中山芝1200
リアリティー 柴田善臣 54.0  1/21 500万 中山芝1200 10 16 18
リメンバーメジロ 松岡正海 54.0  1/12 フェGV 中山芝1600 15 14
ワンツーステップ 田中勝春 54.0 12/08 黒松5下 中山芝1200 16


フルゲート16頭のところに水曜日現在21頭が出馬想定されていますが、信頼できるキャロットクラブ公式HPですと”出走可能A”ですので、出走は確実と思われます。それにしてもオツウをはじめ強いメンバーがこちらに来ましたねぇ。

出馬想定表 2月2日 京都10R エルフィンS 3歳オープン 芝1600m 牝馬限定戦
全13頭 フルゲート 16頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
ウインプリメーラ 岩田康誠 54.0  1/12 フェGV 中山芝1600
ウリウリ 浜中俊 54.0 11/25 白菊5下 京都芝1600
グッドレインボー 福永祐一 54.0 12/01 未勝利 阪神芝1600
スイートメドゥーサ 武豊 54.0 10/13 りん5下 京都芝1400
ストークアンドレイ 藤田伸二 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400 10 15 10
セトノフラッパー 川田将雅 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400 14
タンスチョキン 国分恭介 54.0  1/20 500万 京都ダ1400
ディパッション 池添謙一 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400 16 12
ディープサウス 四位洋文 54.0  1/12 白梅5下 京都芝1600
トーセンソレイユ ビュイック 54.0  1/13 新馬 京都芝1800
ナンヨーユナ 幸英明 54.0  1/12 新馬 京都芝1600
ハイマウンテン 国分優作 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400
ローガンサファイア 北村友一 54.0 11/10 ファGV 京都芝1400

エルフィンステークスからフロアクラフトの名前が消えました。事実上の1本化ですね。やはりウチパクを確保しているわけですからねぇ。

これ以降は2013年1月31日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 2月3日 東京9R 春菜賞 3歳500万下 芝1400m 牝馬限定戦 全16頭  
馬名 騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
アカノジュウロク 田辺裕信 54.0 11/18 500万 京都芝1200 14
ヴァレンティーネ 吉田隼人 54.0  1/20 未勝利 中京ダ1200 14
エターナルムーン 木幡初広 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 11 10
オツウ ビュイック 54.0  1/14 紅梅OP 京都芝1400
ダイワストリーム 柴田大知 54.0  1/06 未勝利 中山芝1600
チェリーペトルズ 蛯名正義 54.0 11/11 未勝利 福島芝1200 10
ティンホイッスル 嘉藤貴行 54.0 12/15 ひい5下 中山芝1600 11 12 10
ナンシーシャイン マクドノ 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600
ネロディアマンテ 石橋脩 54.0 11/03 アル重賞 東京芝1600
ハニームーナー 丸田恭介 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600 16 11 12
プリンセスカママル 柴田善臣 54.0  1/19 菜の5下 中山芝1600
フロアクラフト 内田博幸 54.0  1/12 未勝利 京都芝1800 13
ベアトリッツ 岩田康誠 54.0 11/18 未勝利 京都芝1600
マカゼコイカゼ 横山典弘 54.0 12/15 未勝利 中山芝1200
リアリティー 村田一誠 54.0  1/21 500万 中山芝1200 10 16 18
リメンバーメジロ 松岡正海 54.0  1/12 フェGV 中山芝1600 15 14

表中 騎手の太字は乗り替わり

メンバーは評判馬のオツウや1度破れたベアトリッツをはじめ強豪揃いになりました。しかし、クラシックを目指すのならこのメンバーでも勝ちたいですね。

●東京芝1400mコース解説

 スタート地点は向正面真ん中付近。
 東京競馬場は、3コーナー手前で緩やかな昇り坂があり、3〜4コーナーにかけて下り坂になっている。しかし、傾斜角度はわずかなので、あまり神経質に考えなくていい。
 1400mはスタート後すぐに3コーナーのカーブがあるので、枠順は真ん中より内が欲しい。
 最後の直線は長いが、逃げ・先行馬が有利。前半にダッシュ良く好位をキープし、3〜4コーナーのカーブで息を入れて、最後の直線で二の脚を使うのが理想。
 特に条件クラスでは、先行力がある馬から入るのがセオリー。ただし、先行馬同士ではなかなか決まらず、後方に待機していた馬が最速上がりを使って2〜3着に突っ込んで来るケースが多い。
 上級クラスになると展開が厳しくなり、マイル戦もこなせるスタミナ量が必要になってくる。GUの京王杯SCは、マイラータイプの馬の方が強いレース。逆にスプリンタータイプの馬は苦戦傾向にある。
有利な枠順 真ん中〜内枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、マイルをこなせるスタミナ(重賞)
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、サクラバクシンオー、トニービン
連対騎手ベスト 武豊、ペリエ、藤田伸二、横山典弘、柴田善臣
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分24秒2 1分24秒7 1分23秒8 1分26秒4
2歳未勝利 1分23秒8 1分23秒8 1分23秒6 1分25秒4
2歳500万 1分23秒1 1分22秒5 1分22秒9
2歳オープン 1分22秒6 1分22秒8 1分24秒7 1分25秒8
3歳新馬
3歳未勝利 1分23秒0 1分23秒3 1分24秒6 1分24秒9
3歳500万 1分22秒5 1分23秒1 1分24秒3
古馬500万 1分22秒6 1分22秒8 1分23秒7 1分24秒6
古馬1000万 1分21秒9 1分22秒7 1分23秒4 1分25秒7
古馬1600万 1分21秒5 1分22秒1 1分22秒4
古馬オープン 1分21秒6 1分21秒7 1分22秒7 1分24秒6

●騎手は内田博幸騎手 ほっさん評価「A+」

 今回のフロアクラフトの鞍上はウチパクこと内田博幸騎手です。もはや日本のトップジョッキーで多少人気のない馬でも実力以上の力を引き出してくれます。いくつもの素晴らしい騎乗を目の当たりにしていますが、我が愛馬エスポワールシチーが初めてGTに参戦したフェブラリーSでは、サクセスブロッケンに騎乗し、それはそれは迫力のある追いで低評価を覆し優勝。彼でなければサクセスブロッケンの勝利はなかったと思います。流れを読めるし、何よりも追う力は日本でもトップクラスであることは間違いありません。前に行けば力強く追ってできるだけ馬を持たせてくれますし、後ろからですと素晴らしい末脚を引き出してくれます。

 今、愛馬に騎乗して欲しい騎手の中の最高クラスの1人であり(他に岩田康誠、浜中俊、川田将雅 横山典弘 各騎手など)最高に嬉しいですね。


 私ほっさん愛馬への騎乗は過去4度です。愛馬シャンスイで私のキャロデビュー戦を飾ってくれた騎乗も神懸かり的で、それ以降上のクラスでさっぱりだったように、未勝利クラスでも能力的には疑問と言わざるを得ない馬でした。内田博幸騎手の素晴らしい騎乗があったからこそ勝ち上がれたと思います。それ以外はわざわざ乗り替わったのに人気を下回る結果となっていますが、内田博幸騎乗ということで過度の人気になっているということもあると思います。騎乗が悪かったという印象はありません。


 2013年1月31日現在、中央通算674勝、勝率13.3パーセント、連対率23.8パーセント、重賞は25勝でGTは昨年の皐月賞、菊花賞、有馬記念や2010年のダービーなど8勝。

 昨年(2012年)は中央116勝(全国騎手リーディング4位)、勝率14.8パーセント、連対率25.8パーセント、GT3勝を含む重賞8勝と大活躍。名実ともに日本のトップジョッキーである。今年(2013年)はここまで7勝。



 内田 博幸(うちだ ひろゆき)は1970年7月26日生まれの42歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属する中央6年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は嶋田潤厩舎所属。現在はフリー。競馬ファンからはウチパクの愛称で親しまれる。

 福岡県三潴郡三潴町(現・久留米市)出身。妻は元フリーアナウンサーの鈴木文子。兄の内田秀一も佐賀、川崎に所属し通算527勝を挙げた元騎手である。横浜FCの内田智也は従弟である。

 地方競馬時代には大井競馬場の荒井隆厩舎に所属。2008年にJRAに移籍。移籍時から美浦トレーニングセンターの嶋田潤厩舎に所属し、2011年5月1日付けでフリーとなる。

 地方時代の勝負服の柄は胴青・赤山形一文字・袖白。

 父が体操選手だった影響もあり小学校低学年から体操教室に通う。一緒に通っていた兄が中学卒業時に教室を辞めたため一人で通うのは無理と判断し、同時に体操教室を辞める。進路を決める中学3年生になるも体操への道が諦めきれず逡巡するが、再開しても周囲とのレベル差があり過ぎることを理由に諦める。自宅の近所に2歳馬の馴致をする施設があり、手伝いを通じて競走馬に親しむ機会があった。

 その後、当時佐賀競馬の騎手となっていた兄の秀一の縁で当時の佐賀のトップジョッキーであった的場信弘から大井競馬の調教師の松浦備を紹介されて上京、松浦の厩舎にて1年の修業のあと、地方競馬教養センター騎手課程で2年を過ごす。

 地方競馬にて

 1989年4月6日にデビュー(ハツマドンナに騎乗7着)。初勝利は同年5月7日に挙げる。当初は松浦備厩舎所属。初重賞勝利は1991年12月30日ドラールオウカンに騎乗したロジータ記念。

 その後赤間清松厩舎へ移籍して赤間のもとで徹底的に鍛えられ、1990年代には「追える若手騎手」として南関東地区では知られる存在であったが、的場文男や石崎隆之をはじめとする南関東のトップジョッキーたちの中にあっては影が薄かった。また、自身の騎乗馬で重賞を勝つチャンスがありながら騎乗停止処分でレースに騎乗できなくなり、乗り替わった騎手に重賞を勝たれたこともあった。しかし2000年ごろから南関東リーディングの上位に進出するようになり、リーディングトレーナーである船橋・川島正行厩舎の主戦騎手として、2004年には385勝(ほか中央競馬28勝)を挙げ的場・石崎時代に終止符を打つ初の南関東リーディング獲得、同時に初の地方競馬全国リーディング獲得でNARグランプリ最優秀騎手賞受賞。

 2005年には465勝(ほかに中央競馬で31勝)をあげ、2年連続の南関東リーディングジョッキーとなった。そのうえ、南関東地区の4競馬場(大井競馬場、川崎競馬場、船橋競馬場、浦和競馬場)ごとのリーディングをもすべて獲得している。同年には通算2000勝を達成し、名実ともに地方競馬を代表する現役騎手のひとりとなった。また、同年3月26日に開催されたドバイワールドカップにはアジュディミツオーとともに地方競馬からの初参戦を果たすが6着に終わった。

 2006年にはまずアジュディミツオーとのコンビで同年春の南関東古馬統一GTを完全制覇。さらにジャパンダートダービーをも制し、7月18日には通算2500勝を達成。これは南関東史上9人目、南関東現役では4人目の記録である。そして佐々木竹見の不滅の金字塔と言われた3年連続400勝突破を達成。12月の全日本2歳優駿をも制し、これが年間500勝目の勝ち鞍となり、12月18日の浦和競馬場の第11競走で1番人気のトーセンマンボに騎乗して勝利、佐々木の持つ年間505勝の日本記録を塗り替え、最終的には524勝まで勝ち星をのばした。

 2007年9月5日に大井競馬場で史上16人目となる地方競馬通算3000勝を達成。2008年度のJRA騎手免許試験を受験することを宣言。

 2008年、すでに中央競馬で2年連続20勝を達成していたため1次試験を免除され、2月上旬に行われた2次試験を受験して合格。3月1日付で日本中央競馬会所属騎手となった。地方競馬全国協会の騎手として最後の大井競馬場での騎乗となった2月22日には壮行会が行われ、地方競馬全国協会の騎手として最後の騎乗地となった川崎競馬場では2月27日に「内田博幸騎手を送る会」が行われた。地方競馬全国協会の騎手として最後の騎乗レースは同日のエンプレス杯となり(ラピッドオレンジに騎乗して6着)、中央移籍までに地方競馬通算17680戦3153勝の成績を残した。


中央競馬にて

 中央競馬の初騎乗は1993年7月25日の新潟競馬4歳未勝利戦で、同日施行のBSNオープンでドラールオウカンへの騎乗に伴うもの、同じくドラールオウカンのオールカマーで中央競馬の重賞競走も初騎乗となる。また1995年には当時施行されていたヤングジョッキーズワールドチャンピオンシップにも参戦。以降も騎乗機会を確保できれば中央へ積極的に参戦する姿勢を見せており、重賞は2003年の共同通信杯をラントゥザフリーズで、2005年のニュージーランドトロフィーをマイネルハーティーで制している。2005年の朝日杯フューチュリティステークスではスーパーホーネットに騎乗して2着となった。

 2006年3月4日の中山競馬第11競走で同年より重賞となったオーシャンステークスを船橋競馬所属のネイティヴハートで16頭立ての14番人気という低評価を覆して勝利。さらには同年4月2日の中山競馬で、地方競馬所属騎手として初の12競走中6勝するという快挙を成し遂げ、8月20日の新潟競馬第7競走でアナナスに騎乗しJRA通算100勝を挙げた。9月30日にはJRA年間56勝を達成し、それまで安藤勝己が有していたJRA所属外騎手最多勝記録である55勝を更新した。この年はそれから5勝を追加してJRA年間勝利数を61まで伸ばし、中央競馬リーディング16位の成績を残した。年末には有馬記念にドリームパスポートで参戦。同馬にとって初めての馬券圏外となる4着に敗れている。

 2007年2月18日のフェブラリーステークスで、船橋競馬所属のアジュディミツオーに騎乗し14着に敗れるが、同年5月6日のNHKマイルカップ ([競馬の競走格付け|JpnT]]) ではピンクカメオに騎乗し、初めての中央競馬GT級競走を制覇した。

 2008年3月1日付でJRAに移籍すると、その日の中山競馬第1競走をシャドウランズで制し、2006年の岩田康誠に次ぐ2人目の「地方競馬からの移籍後初騎乗初勝利」を挙げた。

 3月5日に関東地方公営競馬協議会によって、交流競走などにより南関東公営競馬で騎乗する際には従来指定していた騎手服を使用することが可能と発表され、JRA移籍後も南関東公営競馬での騎乗の際には従来の騎手服を着用できることになった。翌3月6日には船橋競馬でJRA移籍後初めて古巣・南関東に参戦し、3勝を挙げた。

 4月27日、レッドアゲートで第43回フローラステークスを制覇し、JRA所属騎手として初の重賞勝ちを収めた。つづく5月7日船橋競馬・東京湾カップでギャンブルオンミーに騎乗して勝利し、移籍後初の南関東公営の重賞制覇も達成した。

 6月29日にエイシンデピュティで第49回宝塚記念を制覇し、JRA所属騎手として初の中央GT勝ちを収め、10月26日には第69回菊花賞をオウケンブルースリに騎乗して優勝しJRAのクラシック競走初制覇を達成、12月17日の第59回全日本2歳優駿に勝利。11月9日には自身初の中央競馬年間100勝を達成し、最終的には123勝を挙げ、関東騎手リーディング1位(全国リーディングは2位)となる。

 2009年1月27日、川崎で行われた佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリに中央美浦所属騎手代表として出場し、初優勝。また、シャーガーカップに招待された。最終的に146勝を挙げ、中央競馬の総合リーディングジョッキーとなり、騎乗機会も975回のJRA新記録(当時)となった。

 2010年も年明けの開催4日で8勝を挙げるなど好調をキープしていたが、1月11日の中山第4競走で9頭が巻き込まれる大規模な落馬事故(9頭落馬事故)に遭い、後続の馬に蹴られた際に左前腕部を骨折、治療のため休養に入る。2月21日に復帰。復帰初日はフェブラリーステークスのみに騎乗し、サクセスブロッケンで3着となっている。

 5月30日、第77回東京優駿でエイシンフラッシュに騎乗して優勝、ダービージョッキーとなった。JRAの東京優駿と交流のジャパンダートダービー、南関東・大井の東京ダービーともに制した騎手としては史上初となる。最終的には、中央のみの勝利数では118勝となり、横山典弘に1位を譲ったものの、中央と地方交流を合わせた勝利数では125勝となり、全国1位となるめずらしいケースとなった。よって、JRA賞最多勝利騎手は内田が受賞することとなった。

 2011年5月1日付けで嶋田潤厩舎所属からフリーになった。5月11日の大井競馬で落馬。頸椎歯突起骨折の重傷を負い、35勝に終わる。

 2012年に入り1月28日の東京競馬で8か月ぶりに復帰。4月15日の皐月賞をゴールドシップで優勝。これにより内田はJRA牡馬クラシック三冠競走を全て制覇、また南関東公営牡馬三歳三冠競走(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー)と合わせ、中央と南関東公営の3歳牡馬三冠競走全てを制覇したこととなる。



 「2010年春に落馬骨折した影響もあってリーディング2位(118勝)。2011年は5月に大井競馬場で落馬して頸椎歯突起骨折との診断を受け、夏が終わっても復帰できていない。テンに強く出してポジションを取り、剛腕で保たせるのが最も多く見られる好走パターン。2010年のヴィクトリアマイルでヒカルアマランサスを2着に頑張らせた騎乗など印象的だった。もちろん馬のタイプによっては抑えて末を爆発させる乗り方をして、この典型例が2010年のエイシンフラッシュでのダービー制覇である。気になるデータは1番人気での勝率低下。2009年は[80・35・21・76]で勝率.377、2010年は[53・33・26・58]で.312、2011年は[15・8・15・18]で.268となっており、2011年の単勝回収率は50パーセントと低い数字だ。人気になりやすくなっていること、また、調教師や馬主から強引に乗らざるを得ない指示が出ていると思われるケースが多いことが要因として挙げられる。距離別、芝・ダート別で目立った偏りは見つからなかった。2011年に成績が良い厩舎は堀宣行、斎藤誠、古賀慎明、国枝栄など。栗東の厩舎からの依頼も多い。5月の落馬による後遺症はないとのことだが、影響が気にならないと言えばウソになる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


ほっさん愛馬での成績 (4戦1勝)

2008年 5月17日 シャンスイ      東京ダ1400m 1着/4番人気
2009年 9月27日 ペルシステンテ   阪神ダ1400m  9着/4番人気
2009年11月 1日 アイオロスシチー  東京ダ1400m 12着/5番人気
2012年 9月 8日 エスペランサシチー 中山ダ1200m 6着/3番人気


2012年12月2日 阪神11R ジャパンカップダートでシビルウォーに騎乗する内田博幸騎手(12番人気9着)。

これ以降は2013年2月2日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「サフラン賞好走馬VSオツウの図式。好位で立ち回れるタイプが有利と見てエターナルムーンを本命に抜擢する。馬場が応えた前走は参考外としたい。対抗のオツウは万両賞が強い競馬。まともならアッサリの可能性もあるが、スロー濃厚のメンバー構成。前を捉え切れないシーンも十分にあり得る。単穴ネロディアマンテは前述のサフラン賞で不利がありながらの0秒1差。久々でも軽視はできない。」


短評は「上位拮抗」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
エターナルムーン
プリンセスカママル
ナンシーシャイン △△ △△ △△
ハニームーナー
リメンバーメジロ
オツウ △△
ティンホイッスル
ダイワストリーム
フロアクラフト
ベアトリッツ
ネロディアマンテ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
オツウ 4.0
エターナルムーン 4.6
ダイワストリーム 7.7
ネロディアマンテ 7.7
フロアクラフト 8.7
ナンシーシャイン 9.3
ベアトリッツ 13.0
プリンセスカママル 13.3
マカゼコイカゼ 18.0
以下21倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フロアクラフト 78 57 78 75
オツウ 81 74 78 81
エターナルムーン 89 79 83 70
ダイワストリーム 78 70 78
ネロディアマンテ 87 78 87 81
ナンシーシャイン 83 82 74 77


デイリー馬三郎

 本紙の見解

「◎オツウの近2走は瞬発力勝負で切れ負けをした格好だが、決して自身の伸びも止まってはいない。長く脚を使うタイプで、東京は間違いなくプラス材料。相手関係も緩和された今回は決める。ベストの舞台になる○エターナルムーンの決め手を警戒。〈石堂〉」

◎ オツウ
○ エターナルムーン
▲ ダイワストリーム
× プリンセスカママル
☆ ナンシーシャイン
△ フロアクラフト

以下省略


フロアクラフトは全13記者中 ▲(3番手評価) 3記者、×(4番手評価) 3記者、△(6番手以下評価) 4記者、無印 3記者です。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

フロアクラフト(1着)

 「直線で狭くなって一瞬、ヒルむところがあったのですが、それでもしっかりと伸びてくれました。抜け出すとフワフワしていたぐらい。まだまだ良くなりますよ。」(川田将雅騎手・競馬ブック)

 「直線で狭くなって少しひるむところがありましたが、その後はしっかり伸びてくれましたね。抜け出してフワフワしていたくらいなので、これからもっと良くなると思います」(川田将雅騎手・デイリー馬三郎)

 「もう1列前で追走できればベストでしたが、内枠からロス無くスムーズに進めることができました。直線、前が狭くなって一瞬ヒルみましたが、促したらスッと間を割ってくれましたよ。前に乗せていただいた時よりずっと良くなっていますし、抜け出してフワフワしていたようにまだ良化の余地もあります。これからも楽しみですね。ありがとうございました」(川田将雅騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「期待はしていましたが、牡馬の素質馬相手に見事なレースぶりでした。使いつつ全体的にしっかりしてきましたし、まだ良くなりそうですね。今後も楽しみです。来週、馬の状態をよく見てから放牧に出すかどうか考えていきます」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)
 「好位直後のインに収まってなだめつつ。コースロスなく立ち回って4角手前から促し、直線で間を割って鮮やかに抜け出した。良馬場なら堅実に走れる。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

フロアクラフト

 「前走は馬込みから抜け出して、いい勝ち方だった。良馬場なら確実に切れる。」(西園正都調教師・デイリー馬三郎)

 「道悪に戦意喪失した3走前は参考外。牡馬相手の前走が馬込みをこじ開ける強い勝ちっぷりだったし、良馬場なら追って確実にいい脚が使える。伸びしろもある。」(西園正都調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

 この時期の3歳500万クラスはとても500万とは思えない豪華なメンバーが集まるレースもあり、春菜賞も前走オープン3着の評判馬オツウがいたり、1度フロアクラフトが大敗したときの勝ち馬ベアトリッツがいたりとなんとも簡単ではないですね。

 しかし、東京のマイルや芝1400mは非常にスタミナのいるコースで、芝1800mでの実績のあるフロアクラフトには有利なコースです。

 初めての輸送や、唯一大敗したのが牝馬限定戦であることなどから何とも不安も多いですが、先行有利のコースですし、内田博幸騎手の剛腕でグイグイ伸びてくれれば案外勝てそうな気もします。

 2月に勝てる愛馬がいるとしたらここだけだと思っています。いい結果を期待したいです。


 ただ、私は3歳2月で2勝目を挙げた愛馬は過去おりませんし、本日はキャロットクラブ、内田博幸騎手共、成績は散々でした。どうなんでしょうねぇ。

これ以降は2013年2月4日に作成

●レース 

 フロアクラフトのスタートは少し出負け気味になりましたので、鞍上の内田博幸騎手は気合いをつけて前を取りに行きます。楽に前に行けなかったことで終いの切れに多少影響したと思います。最初からこのレースはスローの上がりの競馬になることはだれの目にも明白でしたから。

 さすがに二の脚が速く先行力のある我らが愛馬フロアクラフト。気合いをつけられるとしっかりと加速し、楽に絶好のポジションにつけます。ハナに立つと終いが甘くなりますし、前に馬をおいてレースをするのがこの馬の最善策ですから、3〜4番手はまさに絶好のボジションと言えます。騎乗は完璧でした。

 しかし、私が懸念した外枠が災いして外々を回る不利な展開。

 4角を回り直線に向いても手応えは良く、これは勝ったか?と思いましたが思ったほど伸びず切れ脚勝負に敗れた形で3着から僅差の6着で入線。前とも僅差でしたが後ろ2頭共僅差でもう少し粘りが足らなければ8着ということもありました。8着と言うと、なんだか随分負けた感がありますから、6着というのはまだ嬉しいですよね。

 ただ、切れ負けしたと書きましたが、フロアクラフトも33秒8の脚で上がっています。さすがにこれだけのメンバーですし、直線の長い東京の短距離では33秒前半の脚で上がれないと苦しいですね。これで桜花賞は仮に出走できても勝ち負けには遠く及ばないと思いました。

●時計の評価

 今回のフロアクラフトの走破時計1分23秒1良馬場は、東京芝1400mの3歳500万クラスの平均勝ちタイムが1分22秒5良馬場ですから、遅いのですが、超スローのペースでしたから時計が出ないのは当たり前です。このメンバーでも先行出来た能力は素晴らしいと思いますし、前から33秒台の脚が出せたわけですから、直線の短いローカルなどなら、もっと活躍できると思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フロアクラフト(6着)

 「乗りやすい馬だけど、今日は流れが遅くて上がりの速い競馬。もう少し平均した流れの方が良さそう。」(内田博幸騎手・競馬ブック)

 「素直でムキになることもないし、すごく乗りやすい馬でした。このクラスを勝てるだけの力はありますが、今日はペースが落ち着きすぎてしまいましたね。もう少し流れてくれれば更にいい競馬ができたと思うだけに悔しいです。申し訳ありません」(内田博幸騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「前走から距離を短縮して臨んだ一戦でしたが、ペースが落ち着いたことで無理なくいい位置から運べましたね。ただし結果的には流れが緩くなりすぎて、逃げた勝ち馬の展開になってしまいました。もう少し前につけたとなると壁ができずに余計に力んでしまった可能性はありますし、難しい競馬になってしまいました。桜花賞へ向かうにここはきっちり勝ちたかったですし、いい結果を出せず申し訳ございません。ただし、まだ可能性がゼロになった訳ではありませんからどうにか手を考えていきたいと思いますが、無理にレースを詰め込んでいってもその後がなくなってしまいます。あくまでも状態や状況に合わせて結果に結びつけられるようにしていきたいですね」(西園正都調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フロアクラフト(6着)

 「出たなりで好位の外。これも気負っていたし、初の左回りで、コーナーはややぎこちなかった。直線で追い出されると頭が高くなり、ラストは同じような脚勢に。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 1着賞金が950万円の特別戦での6着。6着は出走奨励金は7パーセントですから665000円。特別出走手当が402000円ですから1067000円。1口で割りますと2000円くらいになると思われます。1口生活としては月単位でいうと黒字ですし有り難いですね。

●今後の展望

 今回の一戦でフロアクラフトがクラシックで活躍できる可能性がないことが証明できたと思います。正直、今回は超スローペースで前有利は間違いなく、勝ち馬やフロアクラフトの位置にいた馬が上位にくるべき展開でした。

 上がり33秒台とはいえ、切れ負けしての6着。直線の長い東京であれだけのスローなら33秒0前後で上がれないと重賞だGTだとはとても言えないと思います。後ろからしか競馬のできないオツウに勝ったとは言え、肉薄されたことで、次は逆転される可能性が濃厚ですし、あまり上のクラスの話をしても夢物語と思います。

 しかし、私が望むのは安価で2、3勝できる馬です。今回芝の中距離で早い時期に勝ち上がってくれたためにクラシックへの夢を一瞬見ましたが、それよりも今回の一戦でフロアクラフトが500万クラスを勝てる馬だと実感しました。今回、メンバーが揃っていたことは疑う余地もなく、そんなメンバーの特別戦で16頭立ての6着。明らかにこのクラスならやれるじゃないですか。このメンバーでも楽に先行できる脚もありますし、昇級初戦でこれだけやれれば上出来です。

 順調なら年内のどこかであと1つ勝ち上がれるでしょう。そうすれば最悪でも来夏には降級できますし、そうなればもう1つくらいは勝てそうです。私はそのシナリオで十分です。それ以上活躍してくれれば万歳です。

 500万クラスで常に上位の走りなら、1口生活としても黒字ですし十分ですね。とにかく芝馬は脚元への負担が恐いので故障だけないようにですね。

●最後に

 西園正都先生は預託される馬の質の割りに勝ち鞍を挙げている実力のある調教師さんという認識でしたが、こうやって愛馬を預託していただくとやはり納得できる部分が多いですね。

 例えば出走時の馬体重。デビュー戦から476、476、476、474、474キロと馬体重1つ取ってもその馬が最も走りやすい馬体重をきちんと把握して、輸送のある時でもしっかりと同じような体重に仕上げてきます。そりゃ、馬も走りやすい力の出せる状態なら持っている能力を出し切れるでしょう。まずはその馬の能力を出し切らせるということは大切です。

 また、レース選びが適切だと思います。今回は初の芝1400mでしたが、西園正都先生のおっしゃるように東京の芝1400mや芝1600mはスピードだけでは押し切れない非常にタフなコースです。1800mで好走しているフロアクラフトには有利に働くと思いますし、根拠がしっかりとしています。

 調教師の中には、なぜ今このレースに出す必要があるのかと嘆きたくなるレース選択しか出来ない方もいらっしゃいますが、今のところ西園正都先生のレース選びはごもっともだと思います。

 ですから、6着という結果にもよくやっていただいたという感謝の気持ちしかありません。早い段階で内田博幸騎手という関東のエースを押さえていただいていたことも有り難かったですね。

 そしてどう贔屓目に見てもクラシックは無理そうなのに、レース後のコメントではまだ桜花賞を諦めてないようなコメント。会員へのサービスでしょうが、お世辞でも嬉しいですよね。

 ということで、次走がどうなるかわかりませんが、陣営も頼もしいですし、次もある程度人気の上位でしょうから楽しみですね。メンバー次第では勝ち負けできるかも知れません。

 とにかく故障だけはないように、いつまでも元気で走り続けて欲しいですね。そして同じフロアクラフトの所持者であるさんぺ〜さんとご一緒に現地で応援できたら幸せですね。


 頑張れ、フロアクラフト!!

最後までご愛読ありがとうございました

2013年1月24日立ち上げ 27日、30日、31日、2月2日、4日加筆
フロアクラフトの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年 1月12日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1800m (1着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年12月15日 第3戦 2歳未勝利 阪神芝1600m (2着/3番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

2012年11月18日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m 牝馬限定戦 (13着/2番人気

2012年11月 4日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1800m (2着2番人気) 写真多数付 現地観戦レポート

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